eラーニングのメリットと新たな動き

インターネットがさまざまな分野で活用されていることはみなさんもご存知の通りでしょう。その波はeラーニングという形で教育分野にも広がりを見せています。eラーニングとはインターネットを使い、受講者1人1人が講師と情報をやりとりしながら学習できる教育手法です。

そのメリットは時間や場所の制約を受けないこと。自分の都合のいい時間に学習し、わからないところは何度も繰り返し学ぶことができるため、高い教育効果が期待できます。また、対面の場合だと教えている内容がまったく一緒だったとしても、それを教えている講師の質によって受講者の理解度は大きく変わってきます。その点、eラーニングは同じ講師が受講者全員に一斉に講義を行います。そのおかげで理解度にばらつきが出る、といったことがありません。

メリットの多いeラーニングですが、その反面いつでも自分のペースで学習できることでスケジュールの管理を怠ってしまい、モチベーションが維持しづらくなってしまうというデメリットもあります。その他、一般的にeラーニングは録画した動画を流すため、なんとなく講義に集中できなかったり、勉強以外の誘惑に負けてしまったりすることもあるのです。

そのデメリットを改善する、新しいシステムを生み出した通信制高校があります。それが2016年4月に開校したN高等学校です。生徒が任意で受講する選択式の課外授業「Advanced Program」では大学受験対策からプログラミング、ファッションやイラストなどのクリエイティブなものまで、さまざまな分野の生授業が受けられます。こちらで採用されているのが双方向教育システム。生配信中にリアルタイムで講師から問題が出され、挙手(画面のボタンをタップ)して選ばれればノートに書いた答案を添削してもらうこともできる、まさに双方向の授業形式となっています。わからないことはその場で講師に質問できるだけではなく、生徒同士で相談しあえる掲示板も用意されており、スマートフォンやPCがあれば学習を深められる仕組みが整っている新しい通信制高校です。

eラーニングはこれからもますます便利で使いやすいシステムになっていくことでしょう。講義形式での学習が苦手という方は、インターネットで学びを深めてみるといいかもしれません。